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ゴミ処理場に暮らす(Phnom Penh)

プノンペンの高級レストランでお昼ごはんを終えた私たちは、いったんホテルに戻り少しの間部屋で休憩をとった。
「今度は洋服も捨ててもいいくらいのもので来てください。匂いがとれなくなるかもしれません。靴も同じです。それから、貴重品などは極力持って来ない方がいいかもしれません。時計などもしまっておいてください。」

そんなふうに言われたわたしは、
「いったいどんな所なんだろう。そいじゃ靴はやめてビーチで行こうか。『身につけているもの全部ちょうだい』なんて言われるのかな。想像つかないや。」
なんてベッドに転がってぼんやりと考えていた。

photo by Jun Misonou

photo by Jun Misonou

私たちのバスはゴミ処理場へと向かう。
ちょっとびっくりだが、この街はなにもかもがごちゃ混ぜになってる気がする。
だって、さっきお昼ごはんを食べたレストランなんてプノンペン一高級なんだよ。私たちが食事する時間に合わせて
生バンドで演奏してくれたり・・・。それも日本のポップスなんか。長渕剛の「乾杯」に至っては日本語!
びっくりしちゃう。

そんな場所からいくらも離れないところにゴミ処理場。その中に暮らす人々がいる。
日本の支援団体が建てたという学校もあった。
子ども達はこの学校でちゃんと勉強してるんだろうか。残念ながら「そんなことはとてもできてないと思います。」という返事が返ってきた。
そりゃそうだよな・・・心の中でわたしはつぶやいた。

ここに住む子どもたちは、なによりもまず「生きてゆくこと」が第一なのだ。


photo by Jun Misonou
子どもたちの笑顔はここでも明るくたくましい


大きな袋片手に、ペットボトルなどのお金になりそうな物を集めていた。
後ろは全部ゴミの山。わたし達がここを歩いている間にもこのゴミの中からブスブスと煙がくすぶっていた。暑さで燃えだしたのだろう。ダイオキシンも発生しているはす。

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