Pumpkin pudding  BACK NEXT TOP
《材料》

・かぼちゃ(1/2個)
・たまご(2個)
・ココナッツパウダー(30〜40グラム)
・砂糖(大さじ4〜6) お好みで調整してね

《作り方》
1,縦半分に切ったかぼちゃは、中身をきれいにくり抜き、底になる部分は少し平らに切って安定させる。。
2,卵を「これでもか」ってくらいよ〜くよ〜く溶く。
3,(2)に、ココナッツパウダーを全部入れて混ぜ合わせる。
4,その中に砂糖を入れ、混ぜてなめらかなプリン液を作る。
5,くり抜いたかぼちゃに、プリン液を静かに流し込む。
6,蒸し器に安定させて置き、中火〜弱火で40〜60分蒸す。
  竹串をさして、液がついてこなければできあがり。
7,すいかのように切り分けてどうぞ!温かいままでも冷やしてもおいしいですよ!

Pumpkin pudding を作りながら
            
〜わたしのお気に入り〜


ありふれ(すぎ)た言い方しかできないけれど、田辺聖子さんの本にわたしはいつも「夢と希望」をもらって生きてきました。
お聖さんの書かれた作品は何十、何百もありますが、どの作品も「夢と希望」に包まれています。
私たちオンナにとって
「ああ、やっぱり今日も生きててよかった。さあ、また明日もいっちょがんばろか!」
と元気になれるような、そんな作品ばかりです。

「オンナはたくましくなくてはなりません。オンナがいなければ、今頃この世は滅びてしまってるのですよ。
 なんだかんだ言っても、オンナが強くたくましくなければオトコだけでは生きていけないのです。」
星の数ほどもあるお聖さんの作品からは、そんなたくましくやさしい大阪オンナの声が聞こえてくるようです。

わたしからの、お聖さんの本の紹介はこれで終わります。
作品の右がわのコメントは、お聖さんから世の中のすべてのオンナのひとに贈るメッセージです。

 『ほのかに白粉の匂い
 〜新・女が愛に生きるとき』

   by Seiko Tanabe
 
私は、絶えず女の人生の充実とは何だろう、女の幸福、人間の価値、男と女の調和平安とは、などということを考えつづけていたので、その答えをここから発見していただけると思う。
・・・・・・・・・・・・(中略)・・・・・・・・・・・・・・
過去のキャリアが、女たちの心を陰影深く染めあげる頃、女たちの視線は、あたたかく男たちに注がれる。
さまざまな男の、さまざまな性格や人生を、そのままいとしむ。もはや若いころのように男たちを枠にはめよう、自分の敷いたレールの上を走らせよう、と心を砕き、声を嗄らすことはない。あるがままの男をいとおしむようになった心のひだの深い女性たちに捧げる章といってもよい。
こうしてみると、そのままこの本は、女の一生をみるような雰囲気になったのではないかと思う。

 


 『苦味を少々』

   by Seiko Tanabe

13,
何がタカラといって、こっちが、(なんという、いい人間だろう)と思うような男、あるいは女の、その心をもらうほどのタカラがあろうか。心をもらうというのは、親しくなる、愛を分けてもらう、気持ちが通じ合う、といった、要するに心と心が結ばれ合う関係になることである。恋というよりは人類愛に近く、人類愛というよりは、も少し排他的なものであるが。(ダンスと空想)

189,
女の恋ごころというものも、女の好色ごころというのも、だいたいは好奇心から出てるんじゃないかしら。何があるんだろうと、一枚一枚皮を剥ってゆきたくなる(むいたら何もないらっきょうかもしれないが)衝動が、恋のエネルギイかしら。(猫も杓子も)

211,
「ともかく、手ごわい女を手に入れようと思たら、まず、恥の外聞のというておられまへんな。ともかく、厚かましィにいく。面の皮、千枚張りもええとこ。ヌケヌケとほめまくってやった。顔合わせるたんびにほめる。」
「何をほめるの?」
「何をって、女は何をほめられたいですか?ひそかに女が自慢してるものを見抜くのは男の仕事ですよ。それが見抜けん男には、女をくどく資格おまへんよ。」(求婚旅行)

219,
女というものは、するどい嗅覚があって、自分に関心をもつ人間と、そうでないのとを、すぐ、嗅ぎ分けるのである。(甘い関係)

277,
人間ておかしなもんで、まあ何とかひょいひょい、と思いがけぬこともあって、何となく人生を持ち直し持ち直ししては、歳月が経ってしまうのではないかしら。(ここだけの女の話)

318,
三十前後というのは、しばしばヘンな好みができていて、二十代の女より始末にわるい。とんでもないことに感動する。(気になる男)

386,
「淋しくないかい」
「・・・・・・・・・・・・」
「彩子は、ちょっとためらった。淋しくない、といつもの彩子ならいうところであるが、いまは、そういいたくなかった。一年にいっぺんぐらいは、正直にものをいうても、バチは当たれへんやろう、と思い、度胸を決めた。
「淋しい」
と、ハッキリいった。
現代では、正直にものをいうにもこのくらい勇気がいる。(甘い関係)

BACK NEXT TOP