TOP BACK NEXT

雨にぬれながら

キミが、どこから来たのか
キミが、なんていう名前なのか
キミが、これからどこへ行くのか、なんて

そんなことは全部
たいしたことではないんだよ

キミの、好きだった人が
キミの、夢見たことが
キミの、大好きな言葉が

今も
キミの体の中にしまってあるか

ボクは
それが知りたくて
今日もキミに会いに行くんだ

外は雨が降っているけれど





二十歳の頃

自分が傷つくことも
自分がボロボロになることも

人を傷つけることも
人がボロボロになることも

なにも恐くなかった
二十歳の頃

どんなに自分が傷ついても
どれほど人を傷つけても
それでも
手に入れたいものがあった

泣きながら走ったあの夜の道
あきらめてもあきらめても
あきらめきれずに
追いかけたあの夜のこと

若さは底なしの欲望
そんな欲望が
理性より、道徳より、何もかもより先走りしてた
わたしの、
二十歳の頃





キミに会いに行こう

キミの目に
ボクはどんなふうに映るんだろう
って、
今日までそんなことばっかり気にしてた

だけど
そんなこと、それこそ何でもないこと
って、
教えてくれたのはキミ

そう思えるまでの長い長い時間
キミのこころがやっと届いた
ボクのとこまでやっと届いた

その長い長い時間は
ほんとうは
ボクのこころがキミに向かって開くまでの時間

キミはいつもボクを待っていてくれたのにね
なんにも言わずに待っていてくれたのにね

キミのこころがやっと見えた
ボクのこころがやっと開いて

あした起きたら
いちばん列車でキミに会いに行こう
コスモスの花たば抱えて
口笛吹いて